向いてる仕事がわからない人の診断活用法|厚生労働省job tagと相談先
向いている仕事がわからないときに使える適職診断として、厚生労働省の職業情報提供サイト job tag の自己診断ツール(職業興味検査・価値観検査・職業適性テストなど)を紹介。診断結果を未経験の職種選びに生かす手順と、結果を相談できる窓口も整理します。
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向いている仕事がわからないときは、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag(じょぶたぐ)」の自己診断ツールで、自分の興味・価値観・能力の傾向を確かめるところから始めるのがおすすめです。民間の性格診断と違い、診断結果から職業情報を調べられ、未経験の職種でも仕事内容や求められるスキルを確認できます。
ただし、診断はあくまで「職業探しのヒント」です。結果に出た職業がそのまま天職になるわけではありません。診断で見えた傾向を手がかりに職業を調べ、気になる仕事を絞り込み、必要に応じてキャリアコンサルタントなどに相談しながら判断するのが、後悔しにくい進め方です。
この記事では、job tagで使える診断ツールの種類と、診断結果を未経験の職種選びに生かす手順、結果を相談できる窓口を整理します。
この記事でわかること
- job tagで使える自己診断ツール5種類の特徴
- ハローワークで受けられる職業適性検査
- 診断結果を未経験の職種選びに生かす5つのステップ
- 診断結果を一緒に整理してくれる相談先
向いている仕事がわからないのはおかしくない
「向いている仕事がわからない」と悩む人は少なくありません。仕事の種類は非常に多く、実際に経験したことのない仕事について、自分に向いているかどうかを想像するのは難しいものです。
特に未経験の職種への転職を考えている場合、仕事内容のイメージがあいまいなまま「向いているかどうか」を判断しようとすると、迷いが大きくなります。そんなときは、自分の側(興味・価値観・能力)と、仕事の側(仕事内容・必要なスキル)の両方を情報として整理すると、判断しやすくなります。job tagの自己診断ツールは、この「自分の側」を整理するのに役立ちます。
job tagで使える自己診断ツール
job tagは厚生労働省のWebサイトで、職業の内容や就労の方法、求められるスキル、向いている人の特徴などを確認できます。ハローワーク旭川の案内によると、job tagでは自宅から次のような自己診断ツールを利用できます。
| ツール名 | 内容(ハローワーク旭川の案内より) |
|---|---|
| 職業興味検査 | 仕事に対する「興味」から適職を探索する |
| 価値観検査 | 仕事に対する価値観から適職を探索する |
| 職業適性テスト(Gテスト) | 能力面の特徴から適職を探索する(IQテストに似ている) |
| しごと能力プロフィール検索 | スキルや知識から「しごと能力プロフィール」を作成し、適職を探索する |
| ポータブルスキル見える化ツール | 業種や職種が変わっても生かせる「ポータブルスキル」から、生かせる職務・職位を探索する |
どの診断から始めればいいか
社会人経験が少ない人や、何に興味があるかから整理したい人は、職業興味検査と価値観検査から始めるのが取り組みやすいでしょう。興味と価値観の両方から見ることで、「やってみたい仕事」と「大事にしたい働き方」の両面を確認できます。
すでに社会人経験がある人は、ポータブルスキル見える化ツールやしごと能力プロフィール検索もおすすめです。これまでの仕事で身につけたスキルが、別の職種でどう生かせるかを考える手がかりになります。未経験の職種への転職を考えるときに、「ゼロからのスタート」ではなく、これまでの経験とのつながりを見つけやすくなります。
ハローワークで受けられる職業適性検査
自宅で受けられるjob tagの診断とは別に、ハローワークで実施している検査もあります。ハローワーク旭川の案内では、ハローワークで実施する検査として次のものが紹介されています(予約制)。
- キャリア・インサイト(統合版):労働政策研究・研修機構が開発した検査で、ハローワーク備え付けのパソコンで実施(おおむね40〜60分)
- 厚生労働省編 一般職業適性検査(GATB):中学生から45歳程度までを対象に、能力に関する特徴を測定(結果が出るまで含め約90分)
また、ハローワーク瀬戸の案内では、job tagの検査を自宅で行って結果を印刷するか、ハローワークで実施し、検査結果の振り返りをキャリアコンサルタントと行うことができると紹介されています(振り返りは予約制)。実施方法や対象は地域のハローワークによって異なるため、利用したい場合は最寄りのハローワークに確認しましょう。
診断結果を未経験の職種選びに生かす手順
診断を受けただけで終わらせず、次の手順で職種選びにつなげていきましょう。
診断結果を職種選びに生かす5ステップ
- 1
複数の診断を受ける:興味・価値観・能力など、異なる角度の診断を組み合わせる。
- 2
共通する傾向を探す:複数の診断結果に共通して出てくる傾向や職業をメモする。
- 3
職業情報を調べる:気になる職業について、仕事内容、必要なスキル、就労の方法を調べる。
- 4
気になる職業を3つ程度に絞る:自分の経験や条件(勤務地、収入など)と照らし合わせて候補を絞る。
- 5
人に話して確かめる:その仕事をしている人の話を聞いたり、相談窓口で結果を整理したりする。
診断結果を見るときの注意点
診断の結果は、回答したときの気持ちや状況によって変わることがあります。また、結果に出た職業が、今の自分の条件で目指せる仕事だとは限りません。結果をそのまま受け入れるのではなく、「なぜこの職業が出てきたのか」「自分のどんな傾向が反映されているのか」を考えながら読むことが大切です。
診断を使うときに避けたいこと
- 診断結果だけで、転職先や職種を決めてしまう
- 一つの診断の結果だけを信じて、ほかの可能性を考えない
- 結果に出なかった職業を「向いていない」と決めつける
- 実際の仕事内容を調べずに、イメージだけで判断する
未経験の職種を検討するときに確認したいこと
診断で興味のある職種が見つかったら、未経験から目指す場合に必要な準備も確認しておきましょう。
未経験の職種を検討するときのチェックリスト
- 未経験者を受け入れている求人がどのくらいあるか
- 必要な資格やスキルは何か、どのくらいの準備期間がかかりそうか
- 研修制度があるか、働きながら学べる環境か
- 収入や働き方の条件が、自分の希望と合っているか
- これまでの経験で生かせることはあるか
たとえばITエンジニアのように、未経験から学びながら目指す人が多い職種もあります。興味が湧いた場合は、仕事内容や向き不向きを調べたうえで判断しましょう。未経験からエンジニアを目指すときの注意点は未経験エンジニアはやめとけと言われる理由で整理しています。
診断結果を相談できる窓口
診断結果を一人で解釈するのが難しいときは、第三者に相談すると整理しやすくなります。
公的なキャリアコンサルティング
厚生労働省の委託事業「キャリア形成・リスキリング推進事業」では、在職者や求職者を対象に、キャリアコンサルタントによる無料のキャリアコンサルティングを実施しています。全国47か所の支援センターやハローワークの相談コーナーのほか、オンラインでも相談でき、ジョブ・カードを活用したキャリアプランニングにも対応していると案内されています。
無料のキャリアコーチング
診断で見えた方向性をもとに、そのまま転職活動まで進めたい場合は、民間の無料キャリアコーチングも選択肢です。たとえばキャリナビの公式サイトでは、「何がしたいか分からない」人を想定した20代・30代向けのサービスとして、45日間のキャリアコーチングで自己分析から求人提案、面接対策まで伴走すると案内しています。採用企業からの成功報酬で運営される仕組みのため、求職者は完全無料とされています(2026年10月時点)。
やりたいことがわからない段階で使える相談先は、やりたいことがわからない20代の転職相談先で詳しく比較しています。
判断のポイント
診断は「自分を知るための材料」、職業情報は「仕事を知るための材料」です。両方の材料をそろえたうえで、人に話して整理すると、向いている仕事の候補が具体的になっていきます。一度で答えを出そうとせず、診断・調べる・相談するを繰り返すことが近道です。
診断結果をもとに方向性を整理したい人は、無料のキャリアコーチングで相談してみるのも一つの方法です。無料のキャリアコーチングで診断結果を整理する
よくある質問
向いてる仕事の診断は無料で受けられますか?
厚生労働省の職業情報提供サイト job tag では、職業興味検査や価値観検査、職業適性テストなどの自己診断ツールを自宅から利用できます。ハローワークでも、キャリア・インサイトや一般職業適性検査(GATB)などの検査を実施しているところがあります。実施方法や予約の要否は地域のハローワークに確認してください。
適職診断の結果はどこまで信じていいですか?
診断の結果は、職業探しのヒントとして活用するのがおすすめです。回答したときの気持ちによって結果が変わることもあり、結果に出た職業が今の条件で目指せるとは限りません。複数の診断を組み合わせ、職業情報を調べたうえで判断しましょう。
診断で出た職業が未経験でも目指せるかはどう調べればいいですか?
職業情報で必要な資格やスキル、就労の方法を確認し、求人サイトや転職エージェントで未経験者を受け入れている求人があるかを調べましょう。キャリアコンサルタントなどに相談すると、自分の経験で目指せるかを一緒に考えてもらえます。
診断を受けても向いている仕事がわからないときはどうすればいいですか?
一人で考え続けるより、相談窓口で診断結果を一緒に振り返ってもらうのがおすすめです。小さく試す(その分野の本を読む、短い講座を受ける、働いている人の話を聞く)ことで、向き不向きの手応えが得られることもあります。
参考情報・出典
- 各種職業適性検査をご用意しています。|ハローワーク旭川
- 「jobtag」で自分に合う仕事探しを|ハローワーク瀬戸
- 個人向け無料キャリアコンサルティング申込受付中|キャリア形成・リスキリング支援センター(厚生労働省委託事業)
- キャリナビ|完全無料のキャリアコーチング・あなたの「次の一歩」を一緒に設計する
料金・条件などは変更される場合があります。お申込み前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。